今年度からこちらのコラムでは、毎月発行している『おてんとさん便り』から一部を抜粋し、ご紹介していきます。
この『おてんとさん便り』は、おてんとさんに通うご家庭向けのおたより。
活動スケジュールや育児のヒント、そして何より“子どもたちに日々向き合うスタッフのリアルな声”がぎゅっと詰まっています。
「今月号まだかな?」「読むのが楽しみでずーっと、保管してます!」
なんて保護者さんから嬉しい声もいただいているんです。
今回はその中から、おてんとさん唯一の男性スタッフ・コウジさんのエピソードをお届け。
実はコウジさん、現場に入るたび“自分モード”から“おてんとさんモード”に切り替えるという、謎のスイッチを発動しているようで…?
いかがでしたか?
大人だって、毎日が手探り。でもだからこそ、子どもと向き合うひとつひとつの時間が宝物のように感じられるのかもしれません。今回のエピソードからは、「大人も迷いながら、それでも本気で子どもと向き合っている」という、想いがじんわりと伝わってきます。
ちなみに文中に登場した「おてんとさん五ヶ条」とは…
・自分に気づくことができる
・自分を信じることができる
・自ら伝えることができる
・自然に感謝することができる
・挑戦したくなる
おてんとさんの保育において、1番大切にしている“保育の軸”です。おてんとさんスタッフも悩み、迷った時には、そこに立ち返る巣や基地のような存在ですね。
これからも、そんな日々のリアルな記録を少しずつご紹介していきますのでどうぞお楽しみに!
担当になりましたコウジです。
新年度になりまだ数回しか参加していませんが、その中で感じたことを残したいと思います。
おてんとさんに入る時は、普段の自分で入ると戸惑い、おてんとさんモードに切り変えないと、と必死で変身します。どんなモードなのか、そんな話をしていきます。自分なりのおてんとさんモードなので偏りがあるかと思いますがご理解ください。
例えば、目の前の子が水筒の紐が外れ自分でつけようと苦戦してます。普段の私なら、困っていると感じた私は、「どうしたの?つけようか(困ってるでしょう?)?」と声を掛けてしまいます。
しかし、おてんとモード中!?は、そこをグッグッと堪えます。目の前で悪戦苦闘してます、こちらも心の中でグググなので葛藤です。
じっと見守ること3分。その子は見事、1人で水筒紐をつけられました。そしてここで、私なりのしつけを伝えます。「つけられたね、つけられるか心配だったけどよかった。行こう!」と…。
おてんとさん職員は、おてんとさん五ヶ条を胸に刻み働いています。
自由に挑戦し自分に気づいていくこと、そしてもう一つ、自分と周りの社会と心地よく過ごせるように関わっています。
挑戦できたこと、そして、それを、大人は、見守っているよとさりげなく近くにいます。誰かがそばにいてくれる、子供達は意識してなくても、大人が「君のそばにいるから君は大丈夫」と、そんな安心感が子供に伝播していろんなことに挑戦していければと思います。
おてんとさんという社会を心地よく過ごせるためのモードになります。無意識に、良かれと思って助けたこと、日々その子にとってどうだったのか反省することが多いため、おてんとさんモードに入ります。
世界平和になるために日々精進中のコウジでした。いつもはゆるいコウジですが…