おてんとさんには「1日園長」があります。
保護者が1日かけておてんとさんで子どもたちと共にすごし、子どもたちの、ありのままの様子を知ることができる日です。
今回のコラムでは、先日1日園長に入られた保護者さんの感想をご紹介します(掲載の許可をいただいています、写真は過去年度撮影のイメージ写真です)。
観察中、思わず涙が込み上げてきた。
窓際の棚に登りたいが、棚に足をかけるが腰が持ち上がらず登れない。
どうやら手の着く位置が他の子と違い、上手く体重移動ができない。
娘は「手伝ってよ〜」と手伝いを求めるが、そこがおてんとさん!木登りと一緒でお手伝いできないことを告げられる。
それでも何度も挑戦し、どうにかして登りたい気持ちになっている。いつの間にか娘の挑戦を応援する雰囲気になっていた。
苦戦する娘にサッとAちゃんが来て「こうやるんだよ!」とゆっくり手本を見せてくれる。
まだ手の位置が違う事に本人気付けず、やっぱり登れない。次は上で見守ってたBちゃんが手を引っ張って持ち上げてくれる。
ようやく登れた‼︎
娘の表情を見ると、照れくさそう。じわじわ嬉しさが込み上げてきている。
その瞬間思わず込み上げてきて、一緒にその場を見守っていたスタッフと感動を味わった。
「なんか涙みたいなの付いてるよ」とAちゃんに言われ、それがまた新鮮だった!
その後もCくんが手を引いて持ち上げてくれたり、Dくんが水筒を取りに行ってくれたり(一度降りたらまた登るのが大変だから、降りるのを避けてる娘)皆に助けてもらった。コツを掴んだ様で後に1人で登れるようになった。
あの場ですぐに手助けしたらここまで広がる事のなかった出来事で、この素晴らしいひとときを味わうことはなかっただろう。
毎日活動や遊びを共にし、時には感情をぶつけ合い過ごす中で、お互いの事を思う気持ちが出てきていること、おてんとさんでの時間はやっぱりかけがいのない宝物だと実感した日となった。
ありがとうございました!